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V35

銀座の老舗カメラ店を冷やかしで覗いたらフォコマートV35に出会ってしまった。
実は以前に店先に置かれているのを見かけたものの、その後WEBではSOLD OUTと表示されていた。

綺麗な個体で値段もこなれていたが、さすがに引伸ばし機を増やす気にはなれなかった。
しかし、ここのところ立て続けに見た美しい35mmのプリントがいずれもV35で焼いてあり、
また、作者の方々が口を揃えてV35を褒め囃していたので気にはなっていた。

お店の方に聞くと、いったん売却済みとなったものの、どうやらキャンセルがあったらしい。
交渉してみると少し値段も勉強してくれるという。
V35の情報量が少なかったので数日間リサーチをしてみた。WEB上の情報は実に限られていて、
海外のサイトにわずかにある程度だった。
それでも、コンデンサーレンズが1枚の初期型と2枚の後期型では、照度のムラの差が大きいことが判明。
当然良いのは後期型。そして件の個体も後期型であった。

結局、使用してみたい誘惑に勝てず、V35をゲットしてしまった。
35mm専用機のフォコマートは1CとV35がある。
昔は1Cに憧れたものだが2Cがある今となってはむしろ散光式のV35の方が意味がある。ちなみにカラーモジュールだ。

それにしても、果たしていつまで銀塩プリントが楽しめるのだろう。
着実にフィルムや暗室用品、薬品は次々とディスコンとなっていく。

とにかく、楽しめる限り楽しみ続けよう。


2月のある日

2/4の木曜は友人の5回目の命日だった。
不覚にも当日は失念してしまっていた。
翌日に仕事上の大きなイベントがあり、恥ずかしいことにすっかりそちらに心を囚われていた。
自分が嫌になる。

日曜の今日、最近はすっかりご無沙汰している当時の仲間にメールしたら、ちょうど墓参りに行っていたようだ。
霊園の近くにあるラーメン屋にいる、と返信が来た。
私は丸2年、不義理をしている。

高校時代に知り合い、社会人になり、結婚してからもずっと同じ仲間で遊んでいた。20年の付き合いだった。
ある日、気の利かない不快な冗談のように、唐突に死んだ。
サッカーの試合中に心臓の痛みを訴え、そのまま倒れたそうだ。

まだ30代で、可愛い奥さんと結婚してからわずか1年だった。
死ぬ、3、4日前に「そろそろ将来を考えて貯蓄をしたいがどんな金融商品がいいだろう?」という相談メールをもらっていた。

こういうことは世間では別段珍しくないのだろう。
だけど、彼がその若さで死ぬことは考えられなかったし、今でもその事実はうまく納まっていない。
現実は人の想像力を軽く凌駕する。

彼がいなくなる半年前に、表参道のバーで二人でじっくりと飲む機会があった。
とてもとても良い酒だった。
翌日は二日酔いがキツかったけど。

今でも気の利いたビアバーを見つけると、彼と無性に飲みたくなる。
私と同じでビールが大好きだった。
二度と彼とビールを飲めない事実に、今でも呆然とする。

今も昔も私の仲間はみんなビールが大好きだ。









一段落

金曜で大きな仕事が一段落。
来週も忙しいけど、気はラクだ。
期末試験が終わったばかりの学生の気分?

来週からグループ展を一緒にやった知人がコニカミノルタで展示を行う。
そしてそれを口実にまた写真仲間と飲む予定。

一つ、気になっている引伸ばし機がある。
悩ましい。

自転車

昨日は久方ぶりにクロスバイクで多摩川沿いを走る。
友人が埼玉から往復100kmの道のりをクロスバイクで訪ねてきてくれたのだ。
改めて自転車の楽しさを再確認。天気も穏やかで快適であった。

ウチのトレックは完全に”吊るし”のままだが、幾つかチューンナップのアドバイスを頂戴した。
ハンドルは少しいじった方が良いかもしれない。

上流への道のりは途中砂利道や一般道への迂回を要求されるので、今度は下流を目指してみよう。
ポケットに、ここのところ登場機会のないGR-1をしのばせて走ると面白いかもしれない。
休日前夜に酒を控えて早起きできるかどうかが一番の問題だ。

SABADO展

SABADO展に目黒のギャラリーコスモスへ。

常連のHさんに毎回色々なお話を伺うことができ大変勉強になる。
今回はダギング(壁にスプレーで書かれた落書き)をハイコントラストのトーンで描いた作品群と、対照的にトーン豊かで繊細な地蔵の作品。

ダギングの写真はグラフィック的な面白さを狙って撮影したものだと思って見ていたが、話を伺ったら全く異なる背景があった。
ダギングされた壁の内側は、とある街の砕石工場で、そこには様々な理由により社会からドロップアウトせざる得なかった方々が働いているという。
工場を囲うフェンスはつる草が巻きつき、歪みながら傾斜している。
そのフェンスを境に此方と彼方があり、彼方をどう見つめるかは写真の前に立つ人それぞれに委ねられている。

一方、地蔵の写真は35mmとは思えない緻密な描写とゾクっとくるトーン。
ライカのズミルックス50mmで、引伸ばしはフォコマート35V。
ちなみにギャラリーEMで展示されていた永嶋氏はご友人だそうだ。

他の方のプリントもいずれ劣らぬ美しさであったが、印画紙はMさんがフォルテ、Kさんがローライだそうだ。
次回の展示も大変楽しみだ。

引伸ばしレンズのニッコール63mmを某ショップに注文してしまった。
あれだけ良い評判を聞かされると試さないわけにはいかない。
でも2Cでは使えない…。レンタル暗室で使わせてもらうしかないなぁ。

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